哺乳瓶(ほにゅうびん)は、授乳を人工的に行うための道具である。乳首のついた瓶に粉ミルク或いは母乳を入れて用いる。ヒトの他、動物園や畜産、ペットなどにおいてヒトに保護・飼育されている授乳を必要とする子どもの哺乳類に対して使用することもある。
母親が留守の場合、病気や怪我のために抗生物質を服用しているなど母乳が授乳に適さない状態にある場合、母乳が出にくいまたは出ないとき、或いは乳児の食欲が分泌される母乳の量を上回り不足がみられるときなどに、乳児に対し人工栄養を与えるために用いる。また予め搾乳し冷蔵や冷凍しておいた母乳を授乳させることもある。
また、乳児に果汁やお茶を与える場合にも用いる。
哺乳瓶の発明時期や場所などには諸説あるが、世界で同時多発的に生まれたものと考えて差し支えないと思われる。素材は地域や文化背景により様々で、本体部分に竹製、ガラス製などがある。のちに軽いプラスチック製が作られた。
蒸気機関の発明を主とする19世紀の産業革命と、哺乳瓶の発明はほぼ同時期とみられ、これらの要因が重なって、わずか百数十年の間に世界人口を4倍にまで引き上げる、人口爆発をもたらした。
構造的に主に乳首と瓶に二分され、乳首はふたの役割も果たす。乳首は授乳のための小さな穴がほぼ中央にあいており、素材は天然ゴムとシリコーンが主流である。瓶はガラス若しくはプラスチック(ポリカーボネート)製でいずれも耐熱性があり、円筒状のものや握りやすいように凹みをつけたものがある。